ジモティーで住居を探す人の地雷率が高いという話

シェアハウスのリフォームを始めてから、フリマサイト”ジモティー”に初めて登録してみました。

ジモティーはシェアハウスや店舗運営などを行う事業主にとって、有意義なサービスだと思っています。

実際、当シェアハウスの家具や家電はジモティーで安く(もしくは無料で)譲り受けたものが多いです。

物を捨てるのにもお金がかかりますから、引き取るときにも喜んでもらえるし、日本人は物の買い替えサイクルも早めですから状態も良いことが多く、Win-Winな取引が多いです。

ただし、それは「自分が買う側」、もしくは「自分が売る側」である場合においてのみです。

シェアハウスや貸家をやりたいと思っている場合に、ジモティーで借り手、買い手を探すという行動は、実はあまり良い選択肢ではないような気がしています。

個人的な経験の話なのですが、シェアハウスで住居を探す人の地雷率の高さが、異常に高いんです。

目次

ジモティーで住居を掲載するということ

ジモティーでは個人で簡単に貸家・空き家を掲載して借り手を募ることができます。

しかし基本的には個人間取引なので、賃貸契約などは完全に自分で行うか、もしくは付き合いのある不動産屋などに仲介や保証会社などのお願いをすることになります。

仲介会社にお願いするのであれば、当然その仲介会社も自社で借り手を探しているでしょうから、オーナーさんにとってはジモティーはサブ的な利用方法になりますが、ジモティーで借り手を探して自分自身で契約&管理までやるのであれば、費用は完全無料なので、一見とても役に立つサービスのように思います。

ちなみに僕の場合は客付けから契約、その後の管理まで自分で行っているのですが、好きでやっているだけなので、普通の人は一連の流れは基本的に業者利用になるかと思います。

シェアハウスや貸家は実際に自分の財産を貸し出すということで、退去後のことも考えるとなるべく綺麗に使ってもらいたいというオーナー側の気持ちにあります。

また、良くないことですが「外国人には貸したくない人」は日本にはかなり多いです。

ちなみにジモティーを利用すると、一体どのような層に見てもらえるのでしょうか。

ジモティーには中国・台湾系のユーザーを始め、外国人ユーザーも一定数いるので、当然そういった方々にアプローチすることもありますが、基本的にジモティーのユーザー層はほぼ「日本人」もしくは「日本育ちの外国籍」の人になります。

つまり、ジモティーで借り主を見つける場合は、ある程度の価値観のすり合わせは必要がなく、日本社会における共通概念のようなものには既に理解があると考えられるでしょう。

だったら別に、問題は起こらないんじゃないか。大丈夫でしょう。

そう思う方も多いかと思います。

僕の場合は実際に問い合わせを受けるようになって、その考えが間違った解釈であることに気付くまでに、そこまでの時間はかかりませんでした。

ジモティーで入居者を探すことは、結構削られるものがあります。

その理由を説明します。

地雷率の高さが異常

数えてみたところ、ジモティーで今まで合計11件の問い合わせを受けていました。

その中で実際に入居となったのは1名、50代の日本人男性でした。

大まかな流れとしては、以下のような感じです。

連絡せずに実際に見に来て、今家の前にいるからと連絡があり、当然いないので入居者に対応してもらいました。

シェアハウス自体は気に入ったようですが、退去時返金の保証金を払えない(払いたくない?)と相談を受けましたので、分割で払うことを条件に入居してもらいました。

その後ですが、わずか1ヶ月たたずして他の入居者と自分の仕事のパートナー、全員に対して不機嫌ハラスメントのような行為を繰り返し、最終的には自主退去となりました。

リビングを通る際、必要以上の力でスライドドアを開け閉めしていたようで、設置したばかりのスライドドアも破損していました。

これ以上は危険と判断し、本来は契約違反&器物破損で返金する必要のない保証金を全額返却し、即日退去してもらいました。

そして後からわかったことですが、自分が紹介してあげた駐車場のオーナー等にも悪口を吹き込んでいたそう・・・。

このケースは極端かと思いますが、問い合わせの時点でも地雷率が高いのが伺えます。

まず、ジモティーは匿名で、顔出しなしで利用できてしまうので、本性が出やすいです。

問い合わせして事細かく説明して返信なしなんてのは当たり前ですが、約束を取り付けた上で当日来ない、いわゆるドタキャン(連絡なし)もたくさんあります。

普通にありえないことだと思うのですが、実際に沢山あるんです。

その間は当然、どこへも行けず、ずっと待たされることになります。

時間帯や日程によっては、それこそ本当は入れたかった予定を蹴ってまで待機するということもあります。

「キャンセルすることが悪いこと」という認識で、断りの連絡を入れられないのか、はたまた「匿名だしどうでもいいと思っている」のかは分かりませんが、どちらにせよ相手の状況を全く考慮しておらず、二重で悪態を重ねていることになっています。

理想を言えば誰に対しても同じ態度でいてほしいとは思いますが、これから家を借りるかもしれない人に対し、あまりに横柄な対応かと思います。

こういったケースが、本当に頻繁に起こるのが「ジモティーでの入居者探し」です。

時間の無駄なだけでなく、色々削がれるものがあるので、オススメできないという結論です。

シェアハウスの入居者探しをする方法

ジモティーがだめ、業者はお金がかかるとなると、それではどこで入居者探しをできるでしょうか。

僕はよくFacebookやクレイグリストで貸家募集してる人にコンタクトを取っています。

外国人入居者を探すのであれば上記で、他にも入居者の人に紹介してもらってキックバックを渡すなんてのも、一つの手ですね。

日本人入居者を自分で探すのであれば、LPを作成して広告を打ったり、もしくは周辺にチラシを配ったりなんていう作業をする必要があるかもしれませんので、それでしたら業者にお願いしたいところ。

日本ではあまり家主との直接取引が盛んではないので、入居者探しは外国人向けと比較すると難航しそうです。

当ハウスも一応、シェアハウス検索サイトに登録だけはしているのですが、今までに一度も問い合わせがきたことはありません。

シェアハウスに住みたい日本人は、比較的大手の運営会社の施設に入るケースが多いように思いますね。

なかなか難しいですね。

今後のウェブサービスに期待したいところですが、そもそもシェアハウスに住みたいと思う日本人は少ないかもしれません。

最後に、宣伝でも回し者でもなんでもないのですが、家賃回収の方法を考えていたときにSNSの広告で大家が直接契約できる家賃保証会社「家主ダイレクト」というサービスがあることを知りました。

僕自身使ったことも説明を受けたこともないのですが、参考までに記録しておきたいと思います。

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